2010年5月28日金曜日

iPadがいよいよ日本上陸、電子書籍化の動向

各紙で、日本でのiPad発売の記事が出ています。

「この手にiPadを 国内発売、300人の列も」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819594E0EAE2E2EA8DE0EAE2E7E0E2E3E29F9FE2E2E2E2
(日本経済新聞電子版)

「『iPad』販売開始、銀座に1200人の列」
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100528-OYT1T00289.htm
(YOMIURI ONLINE, 読売新聞)

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本日5/28、日本で待望のiPadが発売された。
iPadの発売をめぐっては、「電子書籍」の問題がよく取り上げられます。
出版業界は、電子書籍化によって大きな困難に直面しています。
書店の閉店も相次いでいます。
「iPad」の発売によって、紙書籍の電子書籍化が一層加速することになるのでしょうか?

情報化というと、アナログからデジタルへプラットフォームが移行していくイメージがわかないでしょうか。
たとえば、手書きからワープロへ、手紙は電子メールや電話に移行しました。
技術としては、2011年度にアナログテレビ放送が終了し、デジタル放送に完全移行するといったことが挙げられるでしょう。
情報化=デジタル化とも言えそうな気がしてきます。

しかし、必ずしもそう言い切れないのではないでしょうか。
アナログ情報はデジタル情報になりたがりますが、それが完全であることはないと思うのです。
私は電子書籍で本を読んだことはないのですが、おそらく読めないと思っています。
紙媒体だからこそ、本の厚みや紙の質感が伝わってくる。
電子書籍では、本の厚みは分からず情報量で数値化されて表されるだけです。
これまでの感覚でパラパラと立ち読みすることはできません。
皆が、「この本は○MBだから・・・」とか言っているのを想像するとかなり奇妙な気がします。

これからどうなるかは分かりませんが、現段階では完全な電子書籍化はあり得ないのではないかと私は思うのです。
「iPad」の発売が何らかの影響を及ぼすことになるのか・・・これからの動向が楽しみです。

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